貧血と卵子3
これまでの貧血は=鉄不足と考えられてきましたが、
最近では、鉄剤を服用しても貧血が治らない人が増えてきているそうです。
その原因が蛋白質不足!!
女性は月経で毎月、血液(ヘモグロビンは蛋白と鉄が結合)を失います。
鉄と共に蛋白も失うので、不足しやすくなるためです。
次に貧血の原因として、意外に多いのは
亜鉛欠乏性貧血です!!
貧血の方の半数は、亜鉛と鉄が不足しておこることが言われています。
赤血球膜は、主に蛋白質でできていますが、
亜鉛が不足すると、蛋白質の合成が円滑にできず
赤血球の膜がもろくて弱くなります。
赤血球の大きさは7~8μmで、
毛細血管の直径は5~10μmです。
そのため、赤血球が狭い毛細血管を通り抜ける時には
赤血球は変形し、血管の内側とこすり合いながら通過します。
しかし、亜鉛不足の赤血球膜はもろく弱いため、
この通過時に破裂しやすいのです。
正常な赤血球は、狭い毛細血管を毎日通りぬけても
約120日の寿命があります。
しかし、栄養不足の赤血球はもろく、
本来の寿命より、早く壊れてしまいます。
結果、赤血球が少なくなります。
日本人女性で一番不足してるミネラルは
亜鉛です!!
また、蛋白質不足の原因の一つとして、
お米中心の食生活から
小麦中心の食生活の変化があげられます。
お米は必須アミノ酸がそろいますが、
小麦粉は必須アミノ酸が2種類少ないのです。
忙しくされている方は
食事を手軽なパンやお菓子などで済ますことも
多くなり、肉や魚、卵などの
良質の蛋白質の摂取が減少します。
栄養の摂り方で、
卵子の質が変わります。
貧血だと、
卵子、排卵にもうまくいきにくくなります。
食事の摂り方が大切だと
ますます、思えますね!