卵子について(排卵)
活性酸素を除去する機能を上げても、
細胞の内外で作られる活性酸素によって酸化ストレスが生じます。
この酸化ストレスは、細胞変異、発がん、老化、動脈硬化, 炎症、など
さまざまなことをおこします。
排卵も生理学的に酸化ストレスが生じます。
ただ、排卵の場合は酸化ストレスが最適時期、最適時間、最適程度に生じることで、
最適な排卵を引き起こしてくれます。
卵の成熟、排卵現象に悪い影響を与えるのは、慢性的な酸化ストレスであり、
この慢性的な酸化ストレスとして考えられるのは、
老化・子宮内膜症・メタボリック症候群などです。
8-OHdGはDNA損傷マーカーで
酸化ストレスと卵子との関係を調べると
卵子の顆粒膜細胞での酸化ストレスの上昇は卵子の質のひとつの能力である
受精能や発育能に影響を与え、受精率を下げ、
良胚になることを妨げることがわかってきました!!
8-OHdG(DNA損傷マーカー)とは
DNAはアデニン・グアニン・シトシン・チミンの4種類の塩基から構成されていて、
DNAは活性酸素によって酸化損傷を受けることが知られています。
グアニン塩基は酸化によって8-ヒドロキシ‐デオキシグアノシン(8-OHdG)に
変化します。この8-OHdGは遺伝子DNAの修復過程で遺伝子本体から切り離され、
血液を経て尿中に排泄されます。さらに8-OHdGは比較的安定な物質で、生体内で代謝や分解されることなく尿中に速やかに排泄されることから、
活性酸素による生体損傷を敏感に反映する優れたバイオマーカーとされます。
つづく
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