●子宝カウンセラー 2
子宝カウンセラーの今回のドクターのお話は
JR大阪鉄道病院 医長
日本産婦人科学会認定専門医
坂井 昌弘先生です
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症について
不妊と関係が
内膜症は30%~50%
なかでも、粘膜下筋膜が原因となりやすい。
子宮の後ろダグラス窩膜にできるものは
内診、超音波、MRIの検査では見えない。
腹鏡下検査
子宮筋腫は筋層内にできているものは
手術しないほうがいい。
妊娠するためには、
漿膜下にできている場合
大きな筋腫 (早産の原因)
筋層内でも、子宮の入り口にできている(分娩の時に赤ちゃんの向きなどで、筋腫が邪魔になる)
子宮腺筋症
筋層内で、出血する。
妊娠中捻転をおこしたりする。
筋腫の治療で
血管を詰めることで筋腫を小さくする。
子宮の壊死、卵巣機能不全になる可能性があるため
妊娠を希望する人は不向き
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症
すべてがエストロゲン依存病変
コントロールするのは薬物療法
薬物治療は長期に症状をとる。
妊娠希望者には不向き
子宮内膜症
骨盤内臓器の変位
腹膜組織機能変化
排卵障害
着床障害
卵子の輸送障害
薬物治療は
GnRHアナログ、タナゾール
痛みの改善にはなるが、妊娠したいひとには不向き
外科的治療
骨盤内臓器の位置がかわるので
正常化させ内臓病変を縮小
卵巣機能の低下をおこすことがある。
剥がす時に正常な組織もとれる。
きれいに取り去った方が再発しにくいが、
取りすぎると卵巣機能の低下となったりする。
では、手術は有用だか薬物はメリットがないのでは?
ARTでは、
内膜症関連性の不妊は
卵管性不妊より妊娠しにくい。
重症性内膜症は軽症内膜症より妊娠しにくい。
重症内膜症はIVFを早めに(卵子が若いうちに)
チョコレート膿腫は不明
手術でとってもIVFでの妊娠する確率は上がるものではない。
ホルモン療法をおこなってから、
IVFすると妊娠率があがる
大きなポイントをかきましたが
なかなか聞くことのできない
内容のお話でした。(‐^▽^‐)