●英ウィメンズクリニックにて臨床医学研修会に参加してきました。②
10月28日月曜日
今日は胚培養士 田中里美先生
医学博士 卲輝先生
英ウィメンズクリニック 院長 苔口 昭次先生
英ウィメンズクリニック 理事長 塩谷 雅英先生 のお話です。
胚培養では、英ウィメンズクリニックにて開発し、
医療特許を取得したシート(SEET)法が着床率をあげています。
シート(SEET)法
体外受精あるいは顕微授精で得られた胚を体外で5~6日間培養し、胚盤胞になったら、
これを一度凍結します。同時に、この胚盤胞を培養した培養液も回収し、別に凍結。
別の周期にこの胚盤胞を融解移植する際、まずあらかじめ凍結しておいた培養液を融解し、
子宮腔内に注入して、その2~3日後に胚盤胞
を融解移植します。
顕微授精(ICSI)では、IMSI(イムジー)法をすることで、
ICSI 着床率 1.6% 胎児心拍陽性率 2.3%
IMSI 着床率 12.9% 胎児心拍陽性率 15.9%
この差はすごいです。
IMSI法とは、
6000倍の顕微鏡下で形態のよい精子を選別するのですが、
6000倍の顕微鏡でみてみると、精子の先端に空包があるのがみえます。
その空包があるものを選ばず、ない精子を選ぶことで、上記のような結果となるのです。
レーザ補助ふか療法では、
受精卵の透明帯にレーザーをあてて、孵化しやすくします。
映像で見さしていただいたのですが、
補助ふか療法をした、受精卵はたやすく孵化がおこりますが、
していない受精卵は孵化しようと何度も繰り返し殻をやぶろうとするのですが、
うまくいかずに力尽きてしまいます。
英ウィメンズクリニックでは、凍結胚はこの方法を用いておられています。
胚培養のお話だけでも、技術の高さに驚かされました。